助教の職位

中国では、「助教」は文字通り、ティーチング・アシスタントで、教職ではありません。
私が今まで出会った、業績的には専任講師~助手レベルではと思う中国人の研究者のタイトルは、だいたい「副教授」。
日本では「准教授」ですね。
これは明らかに対外的なイメージを狙って、底上げしている感があります。
以前、海外の学会でもそこそこ口頭報告や論文発表しているためか、面識はない中国人の「大学講師」の方から、留学の受け入れ教員になってという依頼がありました。留学手続きを色々進める中で、その方は私の職位が「助教」であることに気づき、「中国の研究ファンドなどでは、教員でないと受け入れ教員にはなれないので」と言って、「教授ないし副教授」を紹介してほしいと言われました。
中国ではAssistant Professorに相当する「講師」ですが、まだ博士課程進学まもない在学中で、リサーチ・プロポーザルも、「へ・・・?」という感じのものでしたが、その方にとって私は「自分より身分の低い人間」だったんですね。
私の勤め先では「助教」期間は果てしなく長く(任期がなく、一応昇進制なだけマシなのか)、そのため優秀な人材はそれに耐えきれず、他大学へ引き抜かれてしまうという悲しい現実があります。「助教」は、世間のイメージでは「任期付の明日をも知れぬ大学組織の末端」なのであって、一本立ちした研究者ではありませんし、中国では修士課程の学生が兼任するような職位です。それを考案した文部科学省の役人と諮問委員だった先生方は、そういう点、まったく考慮されなかったのでしょうか。
大学の国際化と謳い、欧米のスタンダードに合わせようとしても、アジアからの学生が欲しい日本のマーケットのニーズにはまったく合致していないし、「助教だけど東大だから」っていうのは、国際的にも日本でも、もはや通用しないことは明白ですが。
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by mihokodesousa1 | 2013-02-26 12:17 | 日々つれづれ

南蛮貿易、大航海時代、マカオ、長崎など


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