読売新聞

日頃の憂さ晴らし的に、まったく職業研究者としての自覚がないまま、独り言をつづってきたブログですが、本日ここにたどり着いた読者の方は、いつもと違う方々なんでしょうねぇ。
読売新聞の夕刊に、大々的に記事が載っていましたね。
奴隷のことを先日のブログに書いたのは、本当にたまたまです。ポルトガル在住日本人の友人のブログを検索していて、「ポルトガル 日本」と入れたら「奴隷」という推測キーワードが出てきたので、反応してしまいました。ここで日々「奴隷史研究」のことをつづっているわけではありませんので、そのテーマが目当ての方には、すみません。

例の記事になった研究は、率直なところ、私の研究ではなく、ルシオ・デ・ソウザ氏のものであります。
すでに日本はじめ、彼はこの文書群を使って色々なところで研究成果は公開しているので、「新発見」のニュースではないのですが、記者さんが「一般には全く知られていないから」と、記事にしてくれました。
記事にする過程で、私も一緒に色々調べ、個人的には新たな発見はいくつもありましたが。

ソウザ氏はわりとこまめに論文も書いているタイプですが、今回のペレス一家とアジア人奴隷の話は単著にするそうで、出版社も決まっており、目下鋭意執筆中です。ただし、第一次出版はポルトガル語の予定。
でも近いうち(?)に日本語で出す共著の『南蛮貿易(仮題)』でかなり、リアルな奴隷貿易が描き出されると思います。

ちなみに彼の研究の主題は、奴隷貿易というより、セファルディム商人の世界貿易ネットワークで、奴隷に関する情報も、その史料研究の中から抽出しうるものです。
アルゼンチン・コルドバ所在の別の日本人奴隷に関する史料で、元の売主ディオゴ・ロペス・デ・リスボアも、有名な隠れユダヤ教徒でしたのよ(これは一応自分で調べた)。

ちなみにペレス一家とは関係のないソウザ氏の奴隷貿易論文は、若干一名分を除いて初校戻し済みの中島楽章編『南蛮・紅毛・唐人(仮題)』(思文閣出版)で本年中に刊行予定ですので、興味ある方はぜひご一読を。
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by mihokodesousa1 | 2013-05-14 00:03

南蛮貿易、大航海時代、マカオ、長崎など


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