スーパーグローバル大学

この秋に文部科学省が発表した「スーパーグローバル大学」戦略構想というやつ。
大学組織の末端に生きる我が家にも、多少の影響が出ております・・・。

先週末、3泊4日でパリのEHESSでの会議に出張してきました。自分のパフォーマンスはなかなか上手くいったようで、後で大先生方からお褒めの言葉をいただきました。
だって私にとって、海外の学会への参加というのは、ルーティーンではなくて、色々な犠牲の上に成り立つ、七夕なみの機会なので、並のパフォーマンスをしに出かける意味は無いのです。

今回は、ほとんどの方がマクロ経済史の話をするなかで、私だけ、超ミクロな地域史研究だって、こんなにグローバルな話に展開できるということを主張しました。グローバルヒストリーという枠組みでなければ話が成立しないような数字だけのデータ、やっぱりそれは歴史ではないのでは。

グローバル、グローバルって、あたかも念仏?ってくらい、どこでも唱えていますが、本当のグローバル化は、幼少の頃から海外で育った帰国子女とかでない限り、たぶん普通の日本人には潜在能力的に実現不可能。江戸時代の「鎖国」の影響、やっぱりあるでしょ。任期付きの安い年俸で、英語がネイティブってだけの外国人教員雇っても意味ないと思うけど、今回のスーパーナントカの予算でほとんどの大学が企画しているのは、そういうことのよう。能力ある人材は、香港大学みたいに、ドカーンと年俸1億とかのところに行ってしまうでしょ。

本気でグローバル展開したいなら、マネージメントも含め、大学運営や授業は英語、年俸で報いられないなら、外国人教員にもテニュアへの道を開く、あるいは日本人教員は基礎研究とマネージメントに徹底して、学生の教育は外国人にやってもらう、くらいの改革が必要では?本当のところ、日本人教員は、外国人に自分たちの食い扶持を持っていかれるのは、避けたいわけで、そのジレンマをなんとかしないと、今回もバラ撒きで終わりかな。
「日本型」の水準を徹底的に高めて、グローバルとはまったく関係なく、世界から一目置かれるブランド化する方が、まだしも楽なのではないかと思うほど、日本社会のグローバル化は無理っぽいと考えております。
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by mihokodesousa1 | 2014-12-03 14:21

南蛮貿易、大航海時代、マカオ、長崎など


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