昨今のキリシタン研究について

引きこもりに徹している私が言うのもなんですが、というかキリシタン研究では風来坊であるからこそ言えるのですが、

「昨今の、《イベリア・インパクト》を強調するキリシタン研究には危機感を感じます。」

1970年代以来、近世の対外関係史研究、アジア地域史研究が、そこからの「脱却」を最重要課題としてきたはずの、「西洋中心主義史観」に引き戻されようとする動きを、風聞で最近顕著に感じます。

新しいムーブメントは、それはそれで意味があるのだろうと思います。が、最低でも姉崎正治、岡田章雄、片岡弥吉、浦川和三郎などの古典を読み込んでから議論して欲しいと思います。これらを読まずして、安易にグローバルの問題に持っていき、トレンドに乗っていると思うのは愚かです。

すでにこのブログでも書きましたが、いわゆるグローバル・ヒストリーの大物と呼ばれる人たちは、グローバル・ヒストリーの雛形を前提としてしか成立し得ない研究を評価しません。むしろ地道な史料研究・データ蒐集・閉じこもらないミクロ・ヒストリーの研究が高く評価されます。「グローバル」は前提ではなく結果であり、実はいつの時代も、そこかしこに普遍的に見出せるものではないでしょうか。
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by mihokodesousa1 | 2015-03-05 22:30

南蛮貿易、大航海時代、マカオ、長崎など


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