今年の研究課題

いつかは本格的に取り組みたいと宣言してきた、マカオ事件から江戸幕府禁教令までの検証作業ですが、今秋、某学会で報告することになったのを契機に、エンジンかけようと思っています。

今年の研究テーマは
「17世紀前半東アジア海域におけるスペイン・ポルトガル勢力の紛争と外交―マカオ事件(1608)とアユタヤ事件(1628)の真相をめぐって―」。

どちらの事件も南欧語史料はかなり豊富に残っていますが、マニュスクリプトのため、ほとんど未開拓です。朱印船貿易そのものの研究も、岩生成一氏以来ほとんど「研究」と呼べるべきものはありませんが、南欧語史料からというのは、皆無と言っても良いと思うので、今後しばらく地道に続けていこうと思います。とはいえ、成果の『末次平蔵』は早く出さねばならないので、ちょっと頑張りますが…。最近、町田宗加、高木了可、後藤宗印などの若いころの活動が分かる史料の分析を進めております。彼らは、16世紀中からどっぷりマニラとの交易で活躍していたようです。こういう人物が、秀吉の時代、長崎の町年寄に任命されていくというのは、やはり秀吉の目は相当鋭いと思われます。
岩生成一の成果といえば、南洋日本人町の研究もありますが、こちらのテーマも脇で細々進めております。岩生先生は本当に偉大ですが、南欧語原史料はあまり使われていないので。岩生先生の研究は、残念ながら日本語の読めない海外の研究者には、内容はほとんど知られておりません。ですので、時々、その研究の端っこをちょっと紹介しただけの発表などが、海外の学会で高い評価を得ているのを見ると、かなり…複雑な気分です。その場でそれを指摘したことはありませんが。

いちいち自分の研究課題をブログで公表しなくても、と思われる方もおられると思いますが、最近「バッティング」で気分を害することがあり、あらためてここで、自分のシマを主張しておく次第です。


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by mihokodesousa1 | 2015-05-07 12:29

南蛮貿易、大航海時代、マカオ、長崎など


by mihokodesousa1