マカオ事件とアユタヤ事件

この夏はポルトガルとスペインで2か月間史料調査の予定ですので、その前に日本でできる仕事は片づけておかねばならず、気が置けません。
今年のテーマとして発表したマカオ事件(1608)からグラッサ号事件への流れとアユタヤ事件(1628)ですが。
少しずつ研究の方を進めています。第一の成果は11月3日京大でおこなわれる東洋史研究会大会で報告予定。その後、4から5年ほどかけて、単著にまで持っていきたいと思います。
どちらの事件も、日本の朱印船がかかわっているわけですが、「なぜ、そこで、そのような事件が起こり、どのように発展したのか?」という点がこれまでほとんど語られてきませんでした。つまり、その事件の背景となる現地の社会情勢がまったく無視されてきたと言っても過言ではありません。なぜ有馬の船がマカオを行ってトラブルになったのか?なぜアユタヤにスペイン船が来航し、日本船を焼き討ちしたのか?後者の方は港市アユタヤが当時(各種ヨーロッパ勢力が凌ぎあった時期)取ろうとしていた貿易をめぐる外交のバランスと、無関係ではないはずです。そしてその地の日本人社会の動向もかなり深く関係しています。
あわせて『異国日記』にあるグラッサ号事件に関する記事の検証も行う予定です。
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by mihokodesousa1 | 2015-07-06 20:56

南蛮貿易、大航海時代、マカオ、長崎など


by mihokodesousa1