私達が生きている世界

現在の日本とアメリカの関係や、今日ヤフートピックスに出ていた、教科書が「鎖国」という言葉を廃止する件を見るにつけ、つくづく「歴史」は、まさに「現在の政治状況」にものすごい影響を受けてしまうということを感じます。
「鎖国」という単語が適切かどうかは、約半世紀前に議論が始まり、学界では「鎖国」とカッコつきで扱うのが当然になって、もう何十年も経つのですが、それでも教科書レベルで撤廃されなかったのは、それ以外に、江戸時代の日本の対外関係をあらわす適切な表現が見当たらなかったからでしょう。
私個人としては、「四つの口」があったから、日本は諸外国に対して「閉じていない」イメージへと導く風潮には反対です。たった「四つ」しか口がなかったうえに、それらは非常にか細く、厳重にコントロールされたものだったわけで、日本の外から見れば、「閉じている」に等しく、政権維持主体そのものも、そのつもりであったと思われます。
「ほとんど閉じていた」という「現実」ではなく、「ちょっとだけ開いていた」ことを強調して、日本人は国際社会で後進国ではありませんよ、とキレイゴトを植え付けようとしているように見えるのですが。
「異人」の夫と、バタ臭い顔の娘たちと日本で暮らしていると、現代の日本社会や一般的な日本人が、「グローバル化」に対応しているとは、口が裂けても言えないし、実際、外見が理由と思われる差別は、毎日保育園で経験してます。子供たちは正直なので、大人が顔に出しても口に出さないことを、平気で言っちゃうんですね。人種差別が日本だけではなく、普遍的な現象であるのは身に染みて分かってますけど、やっぱり子供がそれに晒されるとツライです。
人種差別というのは、ネーションのある種の生理学的な自浄作用であって、これを改善するのは国境があるかぎり、ほぼ不可能だと思われるのですが、20世紀後半に生まれ、文明的な教育を受けた人は、「これをやっては非文明人」だと教えられているので、表立っては肯定できない。新しいアメリカの大統領選出は、アメリカ人が「文明人」を装うこと、自分たちのプライドを諦め、ともかく「自分と家族の生活を守ること」を選んだ結果なのであろうか、と思うと、やっぱり時代は本当に転換期に入ったのだと認めざるを得ませんね。
[PR]
by mihokodesousa1 | 2017-02-14 23:22

南蛮貿易、大航海時代、マカオ、長崎など


by mihokodesousa1
プロフィールを見る
画像一覧