<   2016年 09月 ( 1 )   > この月の画像一覧

脇田晴子先生

私にとっては恩師の一人ともいえる、脇田晴子先生が急逝されました。子供がRSウイルスに感染して、保育園をお休み、自宅で面倒みている時だったので、一日遅れのヤフーニュースで知るという情けないことに。

家事をしているときに、よく脇田先生との会話を思い出します。
昔、お宅にお邪魔して、バリバリお料理もこなされているのを見て、「先生、研究と家事とどうやって両立なさっているんですか?」と伺うと、先生は「こうやって、鍋を洗ったりしていると、急にいいアイデアが思いつくことがある」とおっしゃったのを、私も洗い物をするたびに(ということは毎日)、思い出してしまうのです。
残念ながら、私の場合、鍋を洗って、良いアイデアが浮かぶことはないのですが。
つまり子持ちの女性研究者は、机に向かう時間がなくても、研究について考えることは可能である、という具体例を示してくださったのでしょうか。
学部の恩師の武田佐知子先生然り、子育てもちゃんとこなし、オシャレも怠らず、仕事ぶりも凄い、メチャクチャカッコイイ女性の歴史研究者の姿を、小さい大学ゆえにとても身近に感じて過ごせたことは、今の自分の在り方の重要な糧になっているのは確かです。
知識は後からでも文献で学ぶことができるのですが、生き方は、なるべく若い時に、お手本にしたい、こんな風になりたい、と思える人に出会うことができるかどうかで、随分と道筋が違ってくると思います。
その意味で、外大で日本史を勉強することになって、本当に幸運でした。


文化勲章のお祝い会で。お召は千總でお誂えの色留でした。めおと研究者としても理想ですね。
e0210741_1195399.jpg


いつもにこやかに、鷹揚な関西弁で、でも言うときはビシッと、お子様を三人も育てたとは信じられないくらいの業績をアクティブに創り出し、女性研究者としてのパイオニアの道を進んでこられた先生に、心からお疲れさまでしたと申し上げたいです。これからじっくりと時間をかけて、脇田先生の遺された作品を読み、自分の研究に生かしていきたいと思います。
[PR]
by mihokodesousa1 | 2016-09-30 10:24

南蛮貿易、大航海時代、マカオ、長崎など