日銀でセミナー

一昨日は阪大の海域アジア史研究会で報告し、懇親会はオレンジジュース1杯を飲んだだけで飛行機に飛び乗り、月曜日は日銀の貨幣史博物館のセミナーで報告してきました。
クローズドな研究会ですが、名だたる中世~近世の経済史研究者がお揃いで、かなり緊張。
体調の関係で、報告時間1時間スタミナがもたず、要点をおさえた報告ができず残念・・・。
でも会場の先生方からは、大変有意義な指摘やコメントをいただいたので、今後の研究に生かせそうです。

考えてみると、この2ヶ月くらい、異常な頻度で日本各地へ出張っていました。その反動で、今日は一日ダウン。
実はすでに臨月に入っているので、非常勤の講義がある金曜日以外は、毎日家の中でまったりと過ごします。
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# by mihokodesousa1 | 2011-11-01 18:26

海域アジア史研究会

研究会の通知です。いつもお世話になっている中島楽章さんとの二本立てで、けっこう充実した内容?になっていると思います。

【海域アジア史研究会10月例会】

日時:2011年10月30日(日)   13:30~17:00

会場:大阪大学豊中キャンパス文法経本館 中庭会議室(建物玄関を入って直進し、中庭へお進み下さい)    

*大阪大学へのアクセス (http://www.osaka-u.ac.jp/jp/accessmap.html)     

豊中キャンパスの地図 (http://www.osaka-u.ac.jp/jp/annai/about/map/toyonaka.html) 
豊中キャンパスの地図の②の建物です。図書館側の入り口からお入りください。


報告者・報告タイトル(敬称略)

報告者:岡美穂子(東京大学史料編纂所)
題目:17世紀~18世紀ポルトガル人のアユタヤ貿易:ナライ王からターイサ王の時代を中心に

報告者:中島楽章(九州大学人文科学研究院)
題目:16世紀末の福建ネットワークと日本列島


内容(岡美穂子):16世紀にアジア間交易を席巻したポルトガル人は、17世紀初頭オランダ東インド会社との勢力争いに敗れ、アジアをめぐる世界史の表舞台からは姿を消した。しかしながら彼らやその子孫たちは、アジアの港市に土着化し、とりわけ他のヨーロッパ勢力の商館と現地社会を結ぶ役割等、交易の重要な担い手であり続けた。アユタヤには16世紀以降、「バン・ポルトガル」と呼ばれるポルトガル人の居住区があり、東南アジアの他の港市と比較しても、彼らのプレゼンスはそれなりに重要であったと考えられるが、実際のところ、アユタヤのポルトガル系住民の実態や、東アジア最大のポルトガル人居住区であるマカオとの関係などは、明らかにされずにあった。本報告では、これまで日本では紹介されたことのない多くの史料を用いて、これらの実情解明に迫ることを目的とする。


内容(中島楽章):14世紀末に成立した明朝の朝貢貿易体制は、16世紀中期には混乱を深め、1570年前後には、海域・内陸アジアの双方で、朝貢セクターと互市セクターが併存する新たな地域システムへと再編された。 この「1570年システム」のもとで、海上貿易の二大拠点となったのが、福建南部の漳州湾と、広東の広州湾である。前者からは華人海商の交易網が南シナ海域にひろがり、マニラではスペイン・ガレオン貿易とリンクした。後者からはポルトガルの交易ルートが、南シナ海・インド洋、および日本へと延びていった。一方で華人海商の日本貿易は依然として禁止されていたが、実際には日本銀を求めて日本に密航する福建海商は跡を絶たなかった。本報告では、中国・日本・西欧史料にくわえ、近年の考古学研究の成果も参照して、16世紀末における福建海商ネットワークの日本列島への拡大と、それに対する豊臣政権の対応を検討してみたい。



*資料代として200円ご用意ください。
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# by mihokodesousa1 | 2011-10-17 11:41

平戸・長崎

やはり活動宣伝ブログがないと、何かと不便なのと、楽しみにしてくださっている方もいると聞くので、ポチポチ再開することに。

先週金曜日から、長崎県の平戸と長崎市内で会議と調査へ。
会議では、イタリア海洋都市史の超有名な先生もいらした。私は夕食席で隣に座ったけど、自己紹介もしなかったので、きっとあちらは私が何者だったか分からずじまいだったに違いない。

今回の調査先は、長崎の純心大学博物館の所蔵史料と、長崎歴史文化博物館でした。純心大学には、幕末に潜伏キリシタンを「発見」した宣教師プチジャンの書簡集の写本が所蔵されています。
原本は行方不明らしいので、この写本が「エリア写本」として、これまでの翻訳のベースになってきました。
翻訳書簡集で、ちょっと疑問に思う箇所があったので、原文を確認。
それにしても純心大学は、ものすごい山の中にあった。女子修道院も兼ねているからかもしれないが・・・。
大阪大学箕面キャンパスよりも不便な大学は、初めてかもしれない・・・。

今、仕上げにかかっている論文の題材が、浦上天主堂にあって原爆で消失したカクレキリシタン秘蔵の絵画なので、浦上天主堂と原爆資料館にはじめて行きました。
浦上天主堂は原爆で全壊したので、資料館のほうで展示されている復元や昔の写真が参考になりました。
実は、長崎で原爆資料館に行ったのは初めて。あらためて、核の恐ろしさを実感。
と、同時に、長崎のキリシタンの歴史の奥深さを感じました。
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# by mihokodesousa1 | 2011-09-14 17:03 | 研究の旅

貿易陶磁研究会

夏休みは、外海地方のキリシタン布教の論文執筆以外は、ほとんど何もせずに終わりました。
キリシタン史の方は、実はあまり熱心にやってこなかったのですが、現存するカクレキリシタンの調査を出発点にすると、16・17世紀の布教にもなかなか面白いものが見えてきました。
この論文は民博の「キリスト教文明とナショナリズム」という共同研究の成果として、来春刊行される予定です。

9月は長崎・平戸出張が1回、月末に大分出張が1回です。平戸では現在長崎県が推進中の世界遺産登録プロジェクト関連の会議に出席します。
大分では、貿易陶磁研究会で報告。私は陶磁器のことは専門外なので、南蛮貿易のアウトラインを示す役割を期待されているのだと思います。
他の方の報告を聞くのが楽しみです。

                  記
日時 2011年9月24日(土)10時~12時;13時30分~17時20分、
        25(日) 9時~15時
場所 大分県立芸術文化短期大学 大講義室(下記参照)

9月24日(土)豊後府内遺跡 現地見学会(約2時間)
集合時間:10時    
集合場所:大友氏遺跡体験学習館 (別添の地図をご参照下さい。)
住所: 大分市大字大分4257番地の1 Tel: 097-544-5011
JR大分駅より徒歩30分
大分バス  元町・富岡・滝尾循環 元町経由古国府循環 東元町下車 徒歩3分

13:00開場 13:30発表開始  大分県立芸術文化短期大学 大講義室

1 南蛮貿易のルートと移動商品   岡 美穂子(東京大学史料編纂所)
2 豊後府内の対外交流とその周辺      坂本 嘉弘(大分県教育庁埋蔵文化財
センター)
3 戦国大名大友氏と「南蛮」国   鹿毛 敏夫(新居浜工業高等専門学校)  
4 豊後(大友)府内城下町出土の華南三彩陶  木村幾多郎(九州考古学会) 
5 豊後府内出土の貿易陶磁-実物資料の紹介をかねて-
                  吉 田 寛(大分県教育庁埋蔵文化財センタ
ー)
  
9月25日(日)
1 琉球貿易と朱印船貿易に伴う貿易陶磁器
-堺環濠都市遺跡から出土した貯蔵容器を中心に-
         續 伸一郎(堺市博物館)
2 九州西岸の東南アジア陶磁と華南三彩
      川口 洋平(長崎県世界遺産登録推進室) 中 山 圭(天草
市教育委員会)
3 陶磁器からみた琉球の南海貿易 -東南アジア産陶磁器・華南三彩を中心に-
                  新 垣 力(沖縄県立埋蔵文化財センター)
4 タイ陶磁器流通における豊後府内、南蛮貿易の位置づけ
                  向 井 亙(金沢大学 国際文化資源学研究セ
ンター) 
5 ベトナム陶磁史における大分県出土ベトナム陶磁の位置づけ
                  西野 範子(金沢大学 国際文化資源学研究セ
ンター)
6 華南三彩の研究-現状と課題
森 達 也(愛知県陶磁資料館)  
7 全体討論 司会(関 周一・他未定)
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# by mihokodesousa1 | 2011-09-01 14:58

アユタヤのポルトガル人貿易の論文

東方学会で報告して以来、史料の読み込みに集中してきた、アユタヤのポルトガル人投資貿易の論文が、ようやく出来上がり間近になりました。
今回はテーマが18世紀のアユタヤだったこと、タイ語が読めないことで、かなり苦労しました。
いくつかの史料には、ローマ字でタイの干支暦が書かれていて、この解読が大変でした。タイ人の研究者の知人に聞いても、「よく分からない」と言われてしまい。
でも試行錯誤の結果、たぶんこれでいいのだろう、という西暦変換ができました。合っているかどうか確証はないのですが・・・。これは東方学会の方で、英訳してくれるそうなので、少し広範囲な普及が見込めます。

そんなこんなしているうちに、以前このブログでもお知らせしていた、いろは丸とロウレイロの小論が『日本歴史』6月号で掲載されました。
「ポルトガル領事のみた幕末長崎―大洲藩船いろは丸のポルトガル語売買契約書を手がかりに―」。

最近は、原稿用紙30枚程度の小論(雑文)執筆が増えていて、ほぼ毎月全然違うテーマで書いています。
この夏は、カクレキリシタン関係の論文を2本執筆予定。これも初めての取り組みですが、6月に外海でオーラルヒストリーの調査をしてきたので、モチベーションは上昇中。
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# by mihokodesousa1 | 2011-07-20 21:59

南蛮貿易、大航海時代、マカオ、長崎など


by mihokodesousa1
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