2017年の3冊に選ばれる

気がつくと、もう年の瀬。クリスマスイブの読売新聞の朝刊で、書評委員による今年の3冊ということで、旦啓介氏が『大航海時代の日本人奴隷』を選んでくださいました。6月に書評を書いていただいた上に、年末にもダメオシしていただけるとは有難いことです。
ついでにオプエドという会員制ネットニュースで、小野俊太郎氏が、今年一番良かった本に選んでくださったそうです。誰かにとって、印象深い本になるのは簡単なことではなく、ましてや「2017年の代表的作品」に、二人の高名な評論家の方に選んでいただけるということは、滅多にないと思いますので、これに驕らず、精進を続けてまいりたいと思います。池澤夏樹氏に「私の本棚」として選んでいただけたのも、本当にありがたい事です。
高い評価をしてくださった方は、ご自身が翻訳家であったりする場合も多いのですが、翻訳はすでに文章が存在するのだから、最初から文を書くよりも簡単な作業かといえば、決してそうではなく、1つの訳語を選ぶのにも半日かかったり、地味なのにセンスと根気を必要とする作業です。私は日常的に日本で活動した16世紀のイエズス会士の書簡を翻訳していますが、長く続ければ続けるほど、宣教師一人ひとりの人格とのお付き合いが深まっていき、インテグレート感も増し、訳文も良い感じになってきたと悦に入っております。訳者は著者の心のうちに入り込むような感覚で翻訳していくと、翻訳文としては良い仕上がりになると思います。その分、性格や思考が合わない人の文章を翻訳するのは、かなり退屈な作業になり、仕上がりも良くありません。
『大航海時代の日本人奴隷』そのものは、かなり早い時期に第3版まで出ました。反響としてはかなり手ごたえがありましたので、残りの部分も早く出版できるように頑張りたいと思います。

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by mihokodesousa1 | 2017-12-25 22:39

南蛮貿易、大航海時代、マカオ、長崎など


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